突然の親の訃報…25年会わなかった父を見送って考える備え
突然のLINE、それは25年以上会っていない父の訃報
「親に何かあったら、自分はどうするだろう?」と考えたことはありませんか?特に、親と少し距離があったり、複雑な関係だったりすると、いざという時のことを考えるのは難しいかもしれません。
ある日、ブログ「関内関外日記」の著者は、LINEの着信音で目を覚ましました。それは、母親から届いた父親の訃報でした。(関内関外日記より)
実は、最後に父親と顔を合わせたのは25年以上も前のこと。一家離散後は一度も会うことがなく、「会うとすればどちらかの葬式だろう」と思っていたそうです。
「尊敬」と「確執」が入り混じる父親との関係
著者にとって父親は、かつて雑誌『宝島』の編集長も務めた人物で、文化的・思想的な影響を強く受けた存在でした。(関内関外日記より)
幼いころ、著者が楽しみにしていたドライブの前日に父が大怪我をした際、無理を押して運転してくれた思い出を「これが父親というものか」と感じた、と振り返っています。
しかし、その一方で「人間として薫陶を受けた、という覚えはほとんどない」「あまり家族というものに向いている人間ではなかった」とも綴られており、最後には喧嘩で父の右目を殴りつけたという記憶もあるほど、複雑な関係だったことがうかがえます。
親子関係は、愛情や尊敬だけでは語れない複雑な側面を持つことも少なくありません。大切なのは、関係性がどうであれ、いつか来る別れに向けて現実的な準備を考えておくことです。
介護問題が目前に…矢先の出来事だった
著者の父親は晩年、人工透析や大腸がんを患い、事業に失敗してからは母親の世話になって暮らしていました。(tinectより)
母親の介護負担も大きくなり、老人ホームに入れるため「いろいろの制度」を使って、ちょうど施設の下見に行っていた矢先の出来事だったそうです。
突然の別れによって、介護計画はすべてキャンセルに。結局、最期まで母親に頼りきりだった父。そして、死亡に関する手続きをすべて母任せにしている自身を省みて「やはり父の血の影響だろうか……」と締めくくられています。
親の介護「いろいろの制度」って具体的に何?
ブログにもあったように、親の介護に直面したとき、経済的な負担を軽くするための公的な制度があります。代表的なのが「介護保険制度」です。
これは40歳以上の人が加入者となって保険料を払い、介護が必要になった時に費用の一部を給付してもらえる仕組みです。厚生労働省のウェブサイトで詳しく確認できます。
サービスを利用するには、まずお住まいの市区町村の窓口で「要介護認定」の申請をする必要があります。
市区町村の窓口や地域包括支援センターで「要介護(要支援)認定」の申請を行います。
市区町村の職員などが自宅を訪問し、心身の状態について本人や家族から聞き取り調査を行います。
調査結果と主治医の意見書をもとに、介護の必要度が「要支援1・2」から「要介護1〜5」までの7段階、または「非該当」で判定されます。
認定されると、所得に応じて原則1割(一定以上の所得がある場合は2割または3割)の自己負担で、訪問介護やデイサービス、福祉用具のレンタルなどの介護サービスが利用できるようになります。
親と疎遠でも準備しておきたい3つのこと
親との関係性に関わらず、万が一の時に備えて、最低限の準備をしておくと、いざという時に慌てずに済みます。今日からできることを3つご紹介します。
- 連絡先の共有と確認
親自身の連絡先はもちろん、何かあった時に連絡をくれるであろう親しい友人や親族、かかりつけ医などの連絡先をリストアップして共有しておくと安心です。 - 公的書類の保管場所の確認
健康保険証や介護保険証、年金手帳、預金通帳、保険証券などの大切な書類がどこに保管されているか、それとなく聞いておきましょう。 - どんな最期を望んでいるかの確認
延命治療を望むか、葬儀の形式や規模はどうしたいかなど、元気なうちに希望を聞いておくことも大切です。直接聞きにくい場合は、エンディングノートを書いてもらうのも一つの方法ですよね。
バズリ編集長のひとこと
結論から言うと、親との関係がどうであれ、お金や制度の手続きは避けては通れません。感情は一旦横に置いて、事務的にでも準備を進めておくのが、残された家族のためになります。特に親が元気なうちに、公的制度や書類の場所について話し合っておくのが賢明ですね。